苦手な暗記を克服したい! → ビジュアル化や、語呂合わせは最強
暗記科目に力を入れた先輩たちは、暗記にひと工夫を加えていました。
たとえば、ビジュアル化して覚える方法。これには2通りのパターンがあり、ひとつは「青本のページのどのあたりに乗っていたか」というところまで“映像”で覚えこむというもの。もう一つは、文章を“図式やイラストでまとめ直して”覚えるというものでした。後者は、特に法規関連の暗記科目で力を発揮するとのことです。そして、やはり“語呂合わせ”は強い味方のようです。友人同士でオリジナルをつくって覚えたという先輩もいました。
自分は問題から覚える実践派だ! → 一つの問題集を繰り返し、解説までじっくり
時間がなくて、とても青本を読み込む自信がない、今までも問題から学んできたということで、領域別問題集や過去問を繰り返し解いて合格した先輩もいます。
ここでもポイントになるのは“理解”。たとえ過去問を暗記したとしても、そっくり同じ問題が出題されることは、まずありえません。先輩たちも解説もじっくり読み、わからないことや、周辺知識は青本でしっかりカバーしたようです。いろいろな問題集に目移りせず、同じ問題集を繰り返した点も、記憶を定着させるポイントだったようです。
最後の大詰めは?先輩たちの直前対策!
スマホやコピーを活用し、“まとめ”をつくる
多くの先輩たちが、試験直前に見返せるように、自分が「ここだけは抑えたい」「ここがヤマ」という“まとめ”をつくっていました。
作成で注意すべきポイントは、パワーをかけ過ぎないこと。“まとめ”づくりに時間をかけて、見返す時間がなくなっては本末転倒です。先輩たちも、スマホでの画像撮影やコピーなどを活用して、サクサクまとめて、貴重な時間を有効活用していました。
情報を制するものは、試験も制する!?
薬学部6年間の学びの全範囲から出題される国家試験。どうしても試験に“ヤマ”をかけたいという先輩のなかには、試験直前にネットやツイッターなどで情報を収集して、活用したという人もいました。しかし、“ヤマ”はあくまでも予想。ネットの情報の信憑性を信じるか否かは、自己責任です。それまでの勉強をおろそかにし、“ヤマ”頼みというのは問題だと言えるでしょう。何より、国家試験に向けて学んだことは、薬剤師として現場に出れば、必ず求められる知識です。「“ヤマ”は当たったらラッキー」ぐらいに捉えておいたほうが無難です。
意外と盲点!心身のコンディションを万全に
受験期間にも、人生のドラマは突然に!
受験に向けた勉強の中で、先輩たちは心身のコンディション管理にも腐心していました。体調不良で勉強が滞っては、それこそ大きな痛手。試験当日ならなおさらです。体調管理のために、リフレッシュも兼ねて運動を日課に取り入れている人もいたようです。
また、失恋や友人とのいざこざなど、プライベートでメンタル的にショックな出来事があると、やはり(切実に!)影響を受けるようです。そんなときに自分を支えるものは、「コツコツと勉強してきた」という事実です。自分のやってきたことを信じてください。みなさんの努力が報われることを、心から願っています!